組み込みエンジニアの将来性!未来は明るい

組み込みエンジニアの将来性について、
東証一部上場の機械メーカーで現役の組み込みエンジニアをしているひらとまが考察していきます。

結論から言えば、次の3つの理由から組み込みエンジニアの将来は明るいです。

  1. IoT社会の到来
  2. 後期高齢社会の到来
  3. SINIC理論の後押し

需要は更に増えていくことでしょう。

IoT社会の到来

IoT=Internet Of Things
色んなものがネットワークに繋がることですね。
家電で言えば、自宅のエアコンをスマホから操作できる。
ゲーム機も近年は、インターネットからソフトをダウンロードしたり、バグの修正もできるようになりました。
産業界でも、様々な機械をネットワークに繋げて、それぞれの生産性をサーバーで管理するのも当たり前になってきました。
この動きは、ドイツが主導しているIndustry4.0ってやつですね。

つまり、何が言いたいかというと、
モノの付加価値(=便利さ)が上がっていっているということです。

付加価値を上げるのは簡単ではありません。
腕のいいエンジニアが必要です。

そして、社会が便利なIoT製品を当たり前だと認知し始めています。
これらのモノの需要が落ちることはとても想像できませんし、
これからも伸びていくことは必然です。

後期高齢社会の到来

日本は後期高齢社会が来たと言われています。
周りをみても年配の方が増えた印象が強いのではないでしょうか?

一方で人工は増えているので、
これまでよりも少数人工で日本人の衣食住を支えていかなければいけないのは自明です。
さらに、後期高齢社会の到来は日本だけの話ではありません。
2050年には、アメリカ、中国、カナダ、フランス、イギリス・・・とほとんどの先進国は
人口の20%が65歳以上の超高齢社会が来ると予想されています。

労働力は減っているのだから、できることは自動化しかありません。
WEBサービスの自動化なども進んでいますが、いくらWEBが自動化されてもご飯はできませんし、服も作れません。
家を作る材料もできません。
人が生きていくためには、現実のモノが必要で、モノを作るには人の手や機械が必要です。
ロボットや機械による自動化は、まさに組み込みエンジニアのど真ん中業務です。

これまた組み込みエンジニアの需要が伸びていくのは必然なのです。

SINIC理論の後押し

出典:OMRON

オムロンの創業者である故 立石一真 氏が大阪万博の1970年に発表したのがSINIC理論です。
この理論は、「社会」「技術」「科学」の関わりそして、変化を描いた未来予想図です。
昨今では、この50年も昔に描かれた理論が実に現代を予測していると評価されています。

機械化全盛期の時代に、自動化社会、そして情報化社会が到来することをずばり的中させているのです。

そして、さらに未来のことも予想されており、その先は「最適化社会」「自律社会」が到来することを予測しています。
ここで「最適化」と呼んでいるのは社会全体での最適化です。
2021年に急激に浸透した「SDGs」や「ESG(環境、社会、ガバナンス)」などはこの最適化を象徴する言葉ですね。
エコなんて言葉を考えると、なんとなく無駄遣いを減らして、モノも減らして、組み込み需要減るんじゃないの?
なんて思うかもしれませんがそうじゃありません。
過剰な生産供給をやめる、適切な量を適切な形で提供するなど、最適化がもたらされます。
そして、これにはIoT的なアプローチでモノからデータを取る必要があると考えられます。

したがって、昨今の最適化社会の到来は遠い昔から予想され、
これもまた組み込みエンジニアの需要を裏付けるものなのです。

まとめ

3つの理由から組み込みエンジニアの将来が明るいことを示しました。
組み込みエンジニアを目指している方は、コチラの記事も参考に。

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